産直市場グリーンファームの、すべての電力をソーラーパネルでの自家発電でまかなっているゆえの薄暗い店内にて虫を食べてきた私ですが、気を取り直し、グリーンファームの最大の見どころ(個人の感想です)を表明すると、ご紹介しておくべきは、店舗の通り向かいにある、小さな動物園スペースでしょう。


産直市場・グリーンファームのおもしろいとこベスト①全体的にヤギ多めの小動物園


みたことあるなー。


あー。胸元にハートまでつけちゃったかー。


あぁ。もう言い逃れできないな……


これだよね。天下のディズニーの。

動物園の入り口に、グリーンファームとは何の関連性ももたないであろうベイマックスをみつけてしまったものだから、ついつい本題から逸れてしまったが、入場無料の小動物園は親子連れやカップルが楽しめるスポットだ。

産直市場店内のM3F3層だらけの買い物天国から一転、こちらには走り回る子どもや、手を繋いで初々しく歩く若い男女で、きゃっきゃとにぎわっている。


おや?小窓からなにか見えてるよ?


にゅっ!!!


ドヤ顔のヤギにびくっとする娘。ちなみにこの夜、当然のように夜泣きしました。


ギュウギュウ




園内には、ヤギ、馬、ダチョウ、鶏、豚、などが飼育されているが、ひと際不穏な空気を放っているこいつ。こいつだけ少し離れた場所に小屋があるのもなんかこわい。


いいカンジの遊具も。






遊具がなかなかリアルな造形。味わい深い。


急にアンリアルな遊具。なんか拷問の器具みたいだ。


野ざらしなのに、ロッカー高!!!


かと思ったら、このロッカー事態が売り物。じゃあ安いかも。安いのか?

動物園の受付では、小さめのニンジンや葉物など、おそらく産直市場の商品にはできなかったであろう規格外や廃棄野菜が動物のエサとして販売されている様子。では市場にあったダチョウの卵はここのダチョウが生んだものなのかもしれない。循環している。エコだ。

特に係員の指導もなく、子どもたちも放し飼い状態なので、小さなカモにデカめのニンジンを差し出し、カモを困惑させている幼児がいたり、放し飼いの子ヤギに四方を囲まれ、ニンジンを握りしめたまま固まっている放し飼いの児童もいたりして微笑ましい。

FBのタイムラインを開けば5つに1つは誰かがシェアした猫動画。そんな時代に逆行し、私は動物が大の苦手だ。しかしながら、幼少期に家畜やペットに触れ合う機会が多い子どもは免疫力がつく、みたいな論をかたくなに信じている。自宅で飼うのは、私にとってただの苦行でしかないので、娘が生まれてこの方、動物園には積極的に出かけている。という現実主義な親なのだが、そのおかげか娘は動物が大好きになった。暇を見つけては絵本や図鑑を眺めているので、幼少ながら多くの種類の動物を把握している。

とある動物園では、「ちゅんちゅんだね」「ちゅんちゅんー」「ぴっぴだね」「ぴっぴー」とやりとりをする親子を押しのけるように、鳥舎に向かって走りながら「らいちょーーー!!!(雷鳥)」と叫んで、周囲を驚かせたりもしたほど。

そんな娘でも、もはや「ミニ」の概念を覆すかのような、デカいミニブタを発見し、「ブー……ブー?」
「くまさんだねー」と指さされた先の絵本とはまるで違う恐ろし気な生き物に絶句……と懐疑的な反応を見せるほど、野趣あふれる展示だった。

それでも、帰りの車に乗るのを嫌がって「もっと見ゆ!見ゆ!」と泣き叫んでいたことろを見ると、それなり楽しかったのだろうとおもう。