伊那市ますみが丘、という本当に何もない、農道?みたいな場所に、やたらたくさんの車が群がっている建物がある。失礼にも、授乳室やおむつ交換スペースなどの設備が行き届いておしゃれなカフェも併設してます系の昨今の道の駅とは一線を画す様相だ。

しかし、産直市場グリーンファームは、なぜか多くの人を惹きつけてやまない、とくにM3F3層に大人気のスポットなのだ。

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産直市場・グリーンファームのおもしろいとこベスト③取扱い商品の雑多さ


何の前触れもなく突如始まりましたが、グリーンファームの珍ポイントをランキング形式でお伝えします。


普通のスーパーにもありそうな菓子類から、お墓参り・お仏壇用の花、珍しいきのこ、ダチョウのたまごまで、戦後の混乱期を生き抜いてきたM3F3層がつい手をのばしそうな品物を完全網羅した商品ラインナップ。実際、店内は60代以上と思しき人々で混雑している。


新鮮な野菜も魅力。桃太郎に押され気味だというこのとんがったトマトは初めて見た。押される原因は単価の問題ではなかろうか。


今届きました!みたいな陳列が新鮮なイメージに拍車をかける。




地物の珍しい野菜を鑑賞。調理法に自信が持てず結局買わない堅実なF2層に比べ、M3F3層の財力と経験値を持ってすれば、とりあえず試しに買って、適当にお浸しか天ぷらにしてみようか、という選択も可能なんだろうな。


突如グローバル化する陳列棚


懐かしのドーナツ盤も


ドーコレトンエリオ??     あっ!


フリマというよりはバザー的な、あるいはその域をも超えたレトロな家具や日用品。の中に使い捨てマスク。


安心してください!使えますよ!






このB級感の正体は、張り紙の多さと朱色の波線を多用した手書き毛筆フォントによるものではなかろうか。


水はうまい!!でもベニアズマは……と深読みしてしまう。


売り物ではないらしい仏像。そして、怪しい薬局に貼ってある「痔でお悩みの人」とおなじフォント。





それはめでたいことです!

産直市場・グリーンファームのおもしろいとこベスト②昆虫食が気軽に体験できる!



信州・伊那といえば、昆虫食文化の聖地である。そうはいっても、昆虫食を専門に提供する食事処がそこいらにあるわけでもないし、普通のスーパーのお総菜コーナーで、きんぴらごぼうの隣にすまし顔のいなごが並列している……わけでもない。

手に入れるとすればごくマニアックな土産物屋か、地域密着型商店の隅の方に申し訳なさげにそっと二つ三つ置いてあるのを血眼になって探すほかない。しかも大抵価格がブルジョアジー向けの設定である。

われわれ堅実な庶民が信州の伝統的な昆虫食を味わうとすれば、今どき自ら昆虫を採集してきて、自宅で調理してしまうおばあちゃんのような豪勇の士でも家にいないかぎり、大変ハードルが高い。

しかし、そのハードルを簡単に飛び越えられるように、先回りしてどんどんハードルを倒しておいてくれるのがグリーンファームクオリティーなのである。





100グラム1000円程。お買い得なのかどうなのか。100グラム100円を切るか切らないかのところで豚ばら・牛こま・あいびきミンチなどの購入を綿密に検討する私からすれば、かなりの高級食材である。


はちのこの試食があります!助かる!


早速いただいてみましょう!


いなごの甘露煮は庶民の見方。気軽に買ってみようかと思う価格設定。こんなにいらないけど。


お姿がお姿だけに、少しばかり勇気がいる……

生まれて初めての昆虫食である。

あたたかな風が満開の桜を揺らし、白いシーツにひとひらふたひらと桃色の模様を描く、そんな良く晴れた春の朝に私は生まれました。新しい季節をいろどる桜の花のように、人の心に花を添える女性であってほしい、そういった父母の願いが込められた、素敵な名前をもらいました。似たもの同士の父とはぶつかることも多かった。正直、父をうるさいと思うことも少なくありませんでした。しかし、すべては私のことを心配してくれていたからなのだと、今ならわかります。私や家族のことを一番に気にかけ、いつも自分のことは後回しの母。母はそれでいいのかな、それで楽しいのかな?と心配になるときもありました。私は自分のための人生を生きたいと、母の生き方に疑問を抱いた若かりし日。でも、子どもを持った今、私にはあなたの気持ちがようやく理解できてきたのかもしれません。愛する人が笑顔でご飯をほおばる姿、気持ちよさそうに眠る姿、それもまた、間違いなく私の幸せなのだと思えます。私が娘を想うように、私もまたあなたたちに大切に大切に育まれてきたのだと思うと、自分を大切にすることの意味を考えさせられます。



お父さん、お母さん。

私は今日、






虫を食べます。










結論としてですが、「はちのこ」は口に入れたときは甘じょっぱい甘露煮の味。ぷちっと歯に力を入れると、中からのどが焼けるような濃厚な甘いものが。濃~い蜂蜜のような。

「いなご」は見た目がそのまんま虫、という強烈なインパクトのわりには、口の中では小エビのような食感。味はほとんど甘露煮の味で、煮つける前におそらく素揚げにされているとみえて、噛んでもおまえ虫だろ感は皆無。でも美味しいからもっと食べたいというモノでもない。

やはり独特な美味しさ(と言い切りたくないけど、味わいがあるという感じ)があるのは「はちのこ」で、高価でも人気があるのはなんとなくわかる気がする。


そして待望のベスト①につづく……





ライター ミワアヤノ | Facebook