駒ケ根までドライブにやってきました。養蚕のまちといえば岡谷市が有名ですが駒ケ根もお蚕様推し。岡谷蚕糸博物館(シルクファクトおかや)とは一線を画すB級感がみどころです。
南アルプス、いや中央アルプスかな、北アルプスではないはず、もうどっちでもいいですけど、とりあえずアルプスを一望できる高台にある駒ケ根シルクミュージアム。なんかどんどん山道に入っていくし、それらしき建物付近で道案内の看板が消え、どこが入り口なのかとぐるぐる……みたいな場所にポツンとあります。
統一感のない看板は珍スポットの証
?
館内からもアルプスの雄大な姿を展望できる
受付で大人300円を支払い展示室に入ると、まず反物のトンネルに出迎えられる。壁と天井に飾られたシルクの布が美しく、あれ、なんかオシャレな雰囲気だけど大丈夫かな……と不安になるし、あまりにムーディーな薄暗い照明に、肝心の娘は「だっこ……」とビビる。
養蚕をしていた民家を再現したスペースにて、某国営放送の朝ドラでしか見たことのない光景に関心していると、娘を抱えて興味なさげにそのへんをぶらぶらしていた家人がまさかの「子どもの頃、ふつーによく見たし」発言。
なんでも親戚が養蚕をしていたそうで、土間があり、いろりがあり、養蚕の器具があり、はた織りが……というこの日本昔ばなし的な空気感をリアルタイムでエクスペリエンスしていたという。
ちなみに家人と私はそろって昭和後期の生まれだ。私の母に聞いても土間だいろりだ、は日本昔ばなしの中での光景だったというから、「生糸を繰るために、蚕のまゆを茹でるんだけどそれがくせーのなんのって!」みたいなことをあるある調で語る家人とはタメなのに世代間ギャップがすごすぎる。
この夫婦間の埋められないカルチャーの溝は相当なものだ。世の中にスマホが登場するちょっとまえまで電話交換手がいたっていうのもうなずける。長野県ってすごい。※1
※1嘘ですよ。
蚕のまゆから生糸を繰る機械。工業機械萌え
絹糸の商品ラベル。昔のデザインってカッコイイ。
蚕玉様の道祖神みたいなものがあったり、世界のシルク衣装があったり、ふむふむ。
展示室の奥にはシアターがあって、イメージキャラクターをつとめる、まゆこさんが「蚕の一生」について懇切丁寧に説明してくれる。
まゆこさん
落ちそうなほどに見開かれた瞳がキュート
娘もまゆこさんのことを気に入ったようで、怪訝そうな顔をしながらもじっくりと鑑賞できた。今夜の夜泣きの原因にならないことを祈りつつ……
さて、ここから先が駒ケ根シルクミュージアムの一番の見どころとなるわけですが、どうしても、どうしても虫がだめなんだわ勘弁願いたいわという方は、リンクを張るとかそんな親切なことはしませんが、すみやかにトップページに戻りましょう。
でも、実は私も無類の虫嫌いで、とくにニョロニョロ系統の虫に至っては3メートル先からでも絶対発見して寒イボでるほどなんですが…… 施設を出る頃には、なんか……カワイイかも///////という気分に……
ここまで記事を読んでくださっている皆さま。大変長らくお待たせいたしました。ここからが駒ケ根シルクミュージアムの真骨頂でございます。芋虫嫌いのあなたも最後には「キュン」ってくること請け合い。さあ、先を急ぎましょう。
はい。まさかの30倍カイコちゃん。とさなぎの中身のひと。
嬉々とする母とドン引きする娘。
これくらい大きくなりますよー的な比較なんでしょうけど、30倍とかにしちゃってるからなんだか大きさの感覚がつかめない。
よく見ると口のとこ、カッコイイかも。
はーい。どうもー。通りますよー。みたいな感じで回るカイコ。
ぐるぐる回るカイコに娘も大興奮。
なにこれ
え……
え……いらない。その情報。
標本になっていると何だか立派に見える。夜中のコンビニで見かけたら凍り付くけど。
なんかカワイイの出てきた!でもこうなれたらまだいいほう。
さなぎの状態で糸にされたらこんな残念な感じになるんだからね。なにこれ、なんの意図?蚕の糸だってやかましいわ。
マジかよ……
家人は言った。「糸を繰られて丸裸になったさなぎは佃煮にして食う」
ご本人(生きてる)登場!なんか思てたんとちゃう……
あんなに気持ち悪がった蚕も、これだけ触れ合えば不思議とキモ可愛く見えてしまうものだ。館内を出る頃にはすっかり「お蚕マニア」になった気分だ。最初は眉間に皺をよせていた娘も、回るカイコには興奮して「もいっかい!もいっかい!」とアンコールするほど。私たち親子はすっかりカイコちゃんと仲良しになった。自分の肩とかに乗ってたら秒速で払い落とすけど。
でもこれはいらないかな。
飼いません!
イメージキャラ・まゆこちゃんに導かれて巡るシルクの世界
南アルプス、いや中央アルプスかな、北アルプスではないはず、もうどっちでもいいですけど、とりあえずアルプスを一望できる高台にある駒ケ根シルクミュージアム。なんかどんどん山道に入っていくし、それらしき建物付近で道案内の看板が消え、どこが入り口なのかとぐるぐる……みたいな場所にポツンとあります。
統一感のない看板は珍スポットの証
?
館内からもアルプスの雄大な姿を展望できる
受付で大人300円を支払い展示室に入ると、まず反物のトンネルに出迎えられる。壁と天井に飾られたシルクの布が美しく、あれ、なんかオシャレな雰囲気だけど大丈夫かな……と不安になるし、あまりにムーディーな薄暗い照明に、肝心の娘は「だっこ……」とビビる。
養蚕をしていた民家を再現したスペースにて、某国営放送の朝ドラでしか見たことのない光景に関心していると、娘を抱えて興味なさげにそのへんをぶらぶらしていた家人がまさかの「子どもの頃、ふつーによく見たし」発言。
なんでも親戚が養蚕をしていたそうで、土間があり、いろりがあり、養蚕の器具があり、はた織りが……というこの日本昔ばなし的な空気感をリアルタイムでエクスペリエンスしていたという。
ちなみに家人と私はそろって昭和後期の生まれだ。私の母に聞いても土間だいろりだ、は日本昔ばなしの中での光景だったというから、「生糸を繰るために、蚕のまゆを茹でるんだけどそれがくせーのなんのって!」みたいなことをあるある調で語る家人とはタメなのに世代間ギャップがすごすぎる。
この夫婦間の埋められないカルチャーの溝は相当なものだ。世の中にスマホが登場するちょっとまえまで電話交換手がいたっていうのもうなずける。長野県ってすごい。※1
※1嘘ですよ。
蚕のまゆから生糸を繰る機械。工業機械萌え
絹糸の商品ラベル。昔のデザインってカッコイイ。
蚕玉様の道祖神みたいなものがあったり、世界のシルク衣装があったり、ふむふむ。
展示室の奥にはシアターがあって、イメージキャラクターをつとめる、まゆこさんが「蚕の一生」について懇切丁寧に説明してくれる。
まゆこさん
落ちそうなほどに見開かれた瞳がキュート
娘もまゆこさんのことを気に入ったようで、怪訝そうな顔をしながらもじっくりと鑑賞できた。今夜の夜泣きの原因にならないことを祈りつつ……
さて、ここから先が駒ケ根シルクミュージアムの一番の見どころとなるわけですが、どうしても、どうしても虫がだめなんだわ勘弁願いたいわという方は、リンクを張るとかそんな親切なことはしませんが、すみやかにトップページに戻りましょう。
でも、実は私も無類の虫嫌いで、とくにニョロニョロ系統の虫に至っては3メートル先からでも絶対発見して寒イボでるほどなんですが…… 施設を出る頃には、なんか……カワイイかも///////という気分に……
駒ケ根シルクミュージアム名物・回る蚕(カイコ)
ここまで記事を読んでくださっている皆さま。大変長らくお待たせいたしました。ここからが駒ケ根シルクミュージアムの真骨頂でございます。芋虫嫌いのあなたも最後には「キュン」ってくること請け合い。さあ、先を急ぎましょう。
はい。まさかの30倍カイコちゃん。とさなぎの中身のひと。
嬉々とする母とドン引きする娘。
これくらい大きくなりますよー的な比較なんでしょうけど、30倍とかにしちゃってるからなんだか大きさの感覚がつかめない。
よく見ると口のとこ、カッコイイかも。
はーい。どうもー。通りますよー。みたいな感じで回るカイコ。
ぐるぐる回るカイコに娘も大興奮。
なにこれ
え……
え……いらない。その情報。
標本になっていると何だか立派に見える。夜中のコンビニで見かけたら凍り付くけど。
蚕(カイコ)の成長記録
なんかカワイイの出てきた!でもこうなれたらまだいいほう。
さなぎの状態で糸にされたらこんな残念な感じになるんだからね。なにこれ、なんの意図?蚕の糸だってやかましいわ。
マジかよ……
家人は言った。「糸を繰られて丸裸になったさなぎは佃煮にして食う」
ご本人(生きてる)登場!なんか思てたんとちゃう……
あんなに気持ち悪がった蚕も、これだけ触れ合えば不思議とキモ可愛く見えてしまうものだ。館内を出る頃にはすっかり「お蚕マニア」になった気分だ。最初は眉間に皺をよせていた娘も、回るカイコには興奮して「もいっかい!もいっかい!」とアンコールするほど。私たち親子はすっかりカイコちゃんと仲良しになった。自分の肩とかに乗ってたら秒速で払い落とすけど。
でもこれはいらないかな。
飼いません!