伊勢神宮参拝の帰り道、休憩がてら菰野を散策してみることに。すると……一家を待ち構えていたのはかなり珍しい神仏の共演でした。

謎の植物「マコモ」ごり推し~道の駅菰野 

こちらの記事のつづき

四日市インターを降りて国道を湯の山方面へ走ると、10分ちょっとで「道の駅菰野」が左側にあらわれる。目的地である「大日堂・竹成五百羅漢」関連のパンフレットなどがあれば……と立ち寄ると、ちょっとしたおばあちゃんちの居間くらいのスペースの売店は観光客でにぎわっていた。

ちらりと覗いてみると「マコモ麺」とか「まこもヨーグル」とか「ちんころ」とか「まこもくず餅」「マコモワッフル」「マコモアイスクリーム」「マコモウインナー」「マコモマドレーヌ」とかあっちを向いてもこっちを向いてもマコモマコモマコモ……マコモのワンマンショーが繰り広げられている。ちんころ?

マコモというのは、イネ科の植物でパッと見はデカめの包丁葉っぱみたいな植物だ。(包丁葉っぱというのは正式名称じゃないと思うが、あれはカヤかなんかかや?)神社のしめ縄や茅の輪くぐりなどの神事にも使われるらしい。マコモの葉やマコモダケとよばれる茎を乾燥させ粉末にしたものを様々な粉もんに混ぜ込んでみました的な食品が菰野地域の名物のようだ。

また、このマコモという植物、なんでも奇跡の自然食品なんだそうだ……けど、グーグル先生に訊ねてみたところどうにも怪しげな健康食品のサイトばかりがひっかかるわ、「マコモ風呂」に関してはこんな閲覧注意な情報しか見当たらないわという有様。けっして「マコモ風呂」で画像検索するべからず。グロ。

ちんころ

それよりも皆が気になっているにちがいない「ちんころ」は落雁の中にこしあんが入ったお菓子。


マコモ以外、特になにもなさそうな場所の道の駅に観光客が次々と入ってくるのだから、ひょっとして竹成五百羅漢は超人気スポットなんじゃないの……という不安を抱きながらいただいたパンフレットを見ると、どうやらみなさんあれだな、御在所ロープウェイ目当てだな。

神仏だよ全員習合!パラダイスは意外と住宅地の中にあった 

菰野レジャースポットを記したパンフレットには小さく取り上げていたものの、菰野道の駅の公式サイトではガッツリスルーされている大日堂・竹成五百羅漢。いいぞいいぞ、そういうとこに行きたいの私は。

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢
 
勝手な妄想で、山中の切り立った斜面のような場所にあると思い込んでいたから、ふつうの住宅地にたどり着いたときはグーグル先生のこと、ちょっぴり疑ってしまったほど。
大日堂竹成五百羅漢
何の前触れもなく、突如として異な光景が登場します。


大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

大日堂竹成五百羅漢

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この、旅支度を背負って空を見上げているひと、松尾芭蕉なんだって。

松尾芭蕉に始まって、七福神っぽい人たち、観音、如来、地蔵、精巧なのからテキトーなのまで神仏混ざってひとつの山になっている様子は結構壮観。すげー。でもなぜ松尾芭蕉……。すげーな芭蕉。

明治新政府の「神仏分離令」により、特に激しい廃仏毀釈があった伊勢の国(三重県)で、これだけの羅漢像が現存しているのは珍しいことなのだそう。神も仏も芭蕉も一斉に参拝できるのだから、ご利益ないわけないでしょうコレ。

散歩中にいくつかの石ころを拾い、所定のケースに収集することを日課にしているほど、一歳半にしてすでに石マニアな我が子。「しゅごいしゅごい!!」と歓声を上げながら、石像でなく敷地内に敷き詰められた砂利を踏みしめ、拾い、多いに楽しんでおり、足下ばかり見ているため、羅漢像完全無視。

鳥羽でランチをして、伊勢自動車道を名古屋方面へとのんびり走っていると、給油や小休憩にちょうど良い位置にある四日市インター。周辺の見所スポットを探しておいたのは大正解だった。何より駐車場に止めたらすぐ見られる場所にあるのも最高だし、敷地もそんなに広くないから、羅漢像の周りをぐるぐるぐるぐる歩き回ろうという気にもなる。珍しい石像軍団もじっくり拝見できたし、チャイルドシートに縛り付けられ、二時間に一度は決まってご機嫌が悪くなる娘も、大好きな石ころをたくさん眺められてリフレッシュできた様子だった。

おわりに ~90年代後半の渡鹿野島の思い出~

伊勢に足を運ぶのはこれで3度目になる。前回と今回はレポートできたけれど、初めて訪れたときは私もそれこそピッチピチだった頃で、当時はブログという概念もあったかなかったか。ミレニアム問題が騒がれていたから1999年、平成11年~12年くらいの冬場だったと記憶している。伊勢神宮を参拝ののち、小舟にゆられて渡鹿野島という離島に渡り、宿泊した。

男性の多い職場で、女性社員は私ともう一人だけ。幹事が「島がハートの形になっている」とか言うもんだから、ウキウキワクワクしながら参加した社員旅行である。島に着くなり「あーここは私たちの来る場所ではなかったな」と一気にブルーな心境になった。

宿には数組、社員旅行とおぼしき男性ばかりの団体がおり、むさくるしい賑わいを見せていたが、温泉に入るのも女二人ぽつーーーん。宴会でも、今でいうスーパーコンパニオンのおばちゃ…オネエさんたちと戯れる上司たちを尻目に、座敷の片隅に女二人ぽつーーーん。

下世話すぎる状況についていけない若手社員に連れられて行ったカラオケスナックで当時最盛期だったモー娘。などを歌っていると、知らないおじさんがいきなり私の肩を抱き、勝手にハモってきたあげく、浴衣の袖口で隠しつつ私にだけ見えるように指を三本立てた。どうなってるのこの島は。

あまりの雰囲気に慄いたか、もう一人の女子はそそくさと部屋に戻って寝ることにした。だが、昔からやたら変な方面にばかり探求心旺盛な私は男性社員たちにくっついて夜の街へ……。

寂れたスナックを何軒かはしごするたびに、一人また一人と闇に消えていく男性社員。しめのラーメン屋までたどり着いたのは私と、仲のいい若手社員の3人だけだった。20人くらいいたはずなのに。なにこの神隠し。渡鹿野恐るべし……。

と、伊勢に関しては上記のような思い出しかなかっため、観光で、ましてや家族旅行で、あれから2度も訪れるなんて思いもよらなかったし、当時の「伊勢志摩はコワイトコロ感」を払しょくし、楽しい思い出ができて、めでたしめでたしな旅だった。 ちなみに現在の渡鹿野島は家族連れやカップルで賑わうリゾートになっているようです。めでたしめでたし。

watakano
渡鹿野島HPより


ライター ミワアヤノ | Facebook