伊豆高原でのリゾート気分にかまけて、ぼけっとたるんだ頭にガツンと一発げんこつをくらったような気持ちにさせることで有名な、伊豆まぼろし博覧会に行ってまいりました。
極寒の山中で暮らす女のたったひとつの野望。それは、
正月休みくらいはあったかい場所で過ごしたい!につきる。
と、いうわけでまだ夜が明け白む前に山を下り、降り始めた雪を見なかったことにしながらやってきたのは伊豆。
私は3歳まで、駿河湾の深海に住んでいた。前世の業かなんかで「私は貝になりたい」とでも言ったかどうかわからないけど、深ーい海の奥底で自然発生的に生まれ、オオグソクムシのカップルに育てられていた。
ところがある日、海水浴の子どもが波にさらわれて私の元まで沈んできたのだ。私はその子どもに憑依し、地上を目指そうと決意した。暗い海の底はもういやだ。地上というまだ見ぬ楽園を求めて、浮上したい。渡りに船、とはこのことをいうんだろう。子どもの背中には幼児プール教室にて愛用していたと思われる、ビート板と同じ素材のトイレットペーパー状の物体が括り付けられており、子どもの体は一気に浮上。かくして子どもは無事親もとへ涙の生還。私は憧れの地上へとたどり着いたといういきさつがある。(たぶんこの話を聞いてにやりとするのは私の親族だけだとおもう)
そんな里帰り気分で沼津港深海水族館をめざし……たのはいいのだが、張り切って早朝に出過ぎたので、オープンまでに時間がありすぎる。なので、建物の周りをうろうろしたり、スマホで情報をあさっていたところ、入館料がちょっとばかしお高い。そればかりか同行した家人が「あんま興味ない」とまさかの心中を吐露。あんま興味ない人と合わせて2人分3200円の出費は、清貧生活の家計には痛い。ここは、一人旅の楽しみに取っておくとして、とりあえず近場の食堂にて新鮮な魚介で朝食を。
でんっ。わくわく丼。店名は忘れてしまいました。。。沼津港サイコー
そこで、伊豆に来るたびにいつも気になっていた「まぼろし博覧会」にいってみることにした。かつて、そこには「伊豆洋ランセンター」だったかな、南国の花が栽培され、色とりどりの蝶が舞う、いかにも伊豆的な、のほほんムードただよう施設があったはず。小学生の時、親(オオグソクムシじゃないほうの)に連れられ2回ほど訪れた思い出がある。
しかしながら、大人になり、気付いたころには「伊豆洋ランセンター」は閉鎖されており、建物だけが荒れ果て、むなしく佇んでいたのだ。
そんな場所に新たな息吹が……。数年前から建物の周囲が異様な存在感を醸しはじめていたので、ずっと気にはなっていた。
※伊豆洋ランセンターではなく「伊豆・グリーンパーク」だったことが発覚しました。記憶ってあてになりませんね。
地元の人は、自分の子どもがいうことを聞かないとき、「わがまま言う子はまぼろし博覧会に連れていくよ!!」と窘め、子を黙らせるらしい……。
どんな場所なの。まぼろし博覧会。
調べてみると、運営しているのはあの「データハウス」という出版社。90年代に幼いながらもサブカルチャーに耽っていた私にはなじみのある出版社だ。これはこれは、ということで、一度訪れなくてはと思っていたところ。いい機会だ。
あらやだ。のっけから、いい感じにあやしい
駐車場に降り立った瞬間から、すでにつっこみどころの洪水ははじまっているが、ひとつひとつに触れていてはそれこそ、データハウスさんから書籍を出していただかなくてはならないほどの文字量になりそうなので、かけあしでピックアップしていくことにする。
受付にたどりつくまでに点々と存在する、あやしい神社の数々。訪れたのが1月2日だったため、これが私ら一家(とはいえふたり)の初詣となった。
高いところから、いらっしゃいませ。誰!!!!!
逆立ち金太郎神社。股間が……。
アンポンタン神社。ぬけさく先生風味
二股神社 ……。
トモダチ神社のビジュアル怖い。
わー噛まれたーーーー
ワンピース神社……ここで吹いた。
うでがもげている……。
美少女神社と仲直り神社。
なんかもう、よくわかんない。
新年早々これだけの神社をたてつづけにお参りしたのだから、なにかしらのご利益があるに違いない。
なんだかすでにおなか一杯になりながら、ようやく受付にたどり着いた。
ぎゃーーーーここでもか。んで、セコムは万全らしい。
ぽっぽー。シュール
「密林にたたずむ大仏と世界古代文明」ゾーンへ。
聖徳太子っぽいひとがでかい。
密林のアマゾネスちゃんたち。セクシー。
鯉のぼりもってるひとの顔。。。と、なぞの美女軍団
縁結び地蔵。ねーねーなにやってんの?なにやってんの?
なぜか密林で修行中の美坊主を発見!
なんや、けったいやなー。と半笑いで第1ゾーンを抜ける。のほほんとした南国ムードは「伊豆洋ランセンター」の名残。随所に小ネタが仕込まれており、笑いどころも多々。こんな感じで、まぼろし博覧会ツアーは終わるものだと思っていた。
私たちのほかにも数組の先客がいて、乳呑み児を抱えた家族もぶらぶらと散策をしている。抱かれた赤ちゃんがだらーんとなって虚ろな目をしていたのが気にかかったが、終始、ほのぼのした雰囲気が漂っている。
しかし、数分後、私は自分の考えが浅はかだったことを痛感することとなる。
わずかながら先客もいたため、ゆっくり見て回りたい私たちは、第二ゾーンをすっとばして、第三ゾーンをさきにまわることにした。
気軽なノリで足を踏み入れた第三ゾーン。そこは、ほのぼのムードとは縁遠い、阿鼻叫喚、地獄絵図の世界が繰り広げられていたのだ!!!!!
怒涛の後半へつづく……。
正月はあったかい場所で過ごしたい
極寒の山中で暮らす女のたったひとつの野望。それは、
正月休みくらいはあったかい場所で過ごしたい!につきる。
と、いうわけでまだ夜が明け白む前に山を下り、降り始めた雪を見なかったことにしながらやってきたのは伊豆。
私は3歳まで、駿河湾の深海に住んでいた。前世の業かなんかで「私は貝になりたい」とでも言ったかどうかわからないけど、深ーい海の奥底で自然発生的に生まれ、オオグソクムシのカップルに育てられていた。
ところがある日、海水浴の子どもが波にさらわれて私の元まで沈んできたのだ。私はその子どもに憑依し、地上を目指そうと決意した。暗い海の底はもういやだ。地上というまだ見ぬ楽園を求めて、浮上したい。渡りに船、とはこのことをいうんだろう。子どもの背中には幼児プール教室にて愛用していたと思われる、ビート板と同じ素材のトイレットペーパー状の物体が括り付けられており、子どもの体は一気に浮上。かくして子どもは無事親もとへ涙の生還。私は憧れの地上へとたどり着いたといういきさつがある。(たぶんこの話を聞いてにやりとするのは私の親族だけだとおもう)
そんな里帰り気分で沼津港深海水族館をめざし……たのはいいのだが、張り切って早朝に出過ぎたので、オープンまでに時間がありすぎる。なので、建物の周りをうろうろしたり、スマホで情報をあさっていたところ、入館料がちょっとばかしお高い。そればかりか同行した家人が「あんま興味ない」とまさかの心中を吐露。あんま興味ない人と合わせて2人分3200円の出費は、清貧生活の家計には痛い。ここは、一人旅の楽しみに取っておくとして、とりあえず近場の食堂にて新鮮な魚介で朝食を。
でんっ。わくわく丼。店名は忘れてしまいました。。。沼津港サイコー
ついにきた!ウワサの「まぼろし博覧会」
そこで、伊豆に来るたびにいつも気になっていた「まぼろし博覧会」にいってみることにした。かつて、そこには「伊豆洋ランセンター」だったかな、南国の花が栽培され、色とりどりの蝶が舞う、いかにも伊豆的な、のほほんムードただよう施設があったはず。小学生の時、親(オオグソクムシじゃないほうの)に連れられ2回ほど訪れた思い出がある。
しかしながら、大人になり、気付いたころには「伊豆洋ランセンター」は閉鎖されており、建物だけが荒れ果て、むなしく佇んでいたのだ。
そんな場所に新たな息吹が……。数年前から建物の周囲が異様な存在感を醸しはじめていたので、ずっと気にはなっていた。
※伊豆洋ランセンターではなく「伊豆・グリーンパーク」だったことが発覚しました。記憶ってあてになりませんね。
地元の人は、自分の子どもがいうことを聞かないとき、「わがまま言う子はまぼろし博覧会に連れていくよ!!」と窘め、子を黙らせるらしい……。
どんな場所なの。まぼろし博覧会。
調べてみると、運営しているのはあの「データハウス」という出版社。90年代に幼いながらもサブカルチャーに耽っていた私にはなじみのある出版社だ。これはこれは、ということで、一度訪れなくてはと思っていたところ。いい機会だ。
あらやだ。のっけから、いい感じにあやしい
まぼろし博覧会のいろんな神社で初詣
駐車場に降り立った瞬間から、すでにつっこみどころの洪水ははじまっているが、ひとつひとつに触れていてはそれこそ、データハウスさんから書籍を出していただかなくてはならないほどの文字量になりそうなので、かけあしでピックアップしていくことにする。
受付にたどりつくまでに点々と存在する、あやしい神社の数々。訪れたのが1月2日だったため、これが私ら一家(とはいえふたり)の初詣となった。
高いところから、いらっしゃいませ。誰!!!!!
逆立ち金太郎神社。股間が……。
アンポンタン神社。ぬけさく先生風味
二股神社 ……。
トモダチ神社のビジュアル怖い。
わー噛まれたーーーー
ワンピース神社……ここで吹いた。
うでがもげている……。
美少女神社と仲直り神社。
なんかもう、よくわかんない。
新年早々これだけの神社をたてつづけにお参りしたのだから、なにかしらのご利益があるに違いない。
なんだかすでにおなか一杯になりながら、ようやく受付にたどり着いた。
ぎゃーーーーここでもか。んで、セコムは万全らしい。
ぽっぽー。シュール
伊豆洋ランセンターの趣残る第一のゾーン
「密林にたたずむ大仏と世界古代文明」ゾーンへ。
聖徳太子っぽいひとがでかい。
密林のアマゾネスちゃんたち。セクシー。
鯉のぼりもってるひとの顔。。。と、なぞの美女軍団
縁結び地蔵。ねーねーなにやってんの?なにやってんの?
なぜか密林で修行中の美坊主を発見!
第二ゾーンを飛ばして入った第三ゾーンでは激しく心を鷲掴みにされるの巻。
なんや、けったいやなー。と半笑いで第1ゾーンを抜ける。のほほんとした南国ムードは「伊豆洋ランセンター」の名残。随所に小ネタが仕込まれており、笑いどころも多々。こんな感じで、まぼろし博覧会ツアーは終わるものだと思っていた。
私たちのほかにも数組の先客がいて、乳呑み児を抱えた家族もぶらぶらと散策をしている。抱かれた赤ちゃんがだらーんとなって虚ろな目をしていたのが気にかかったが、終始、ほのぼのした雰囲気が漂っている。
しかし、数分後、私は自分の考えが浅はかだったことを痛感することとなる。
わずかながら先客もいたため、ゆっくり見て回りたい私たちは、第二ゾーンをすっとばして、第三ゾーンをさきにまわることにした。
気軽なノリで足を踏み入れた第三ゾーン。そこは、ほのぼのムードとは縁遠い、阿鼻叫喚、地獄絵図の世界が繰り広げられていたのだ!!!!!
怒涛の後半へつづく……。